暑さ指数(WBGT)の把握、労働衛生教育の実施、有訴者への特段の配慮
厚生労働省は、職場における熱中症予防対策を徹底するため、労働災害防止団体などと連携し、5月から9月まで、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施します。(厚生労働省)
準備期間:令和6年4月
重点取組期間:令和6年7月
6月10日(月)現地&Zoomのハイブリット開催「防ごう!熱中症 守ろう!いのち 熱中症対策セミナー」
学ぼう!備えよう!職場の仲間を守ろう!職場における熱中症予防情報
- 働く人の今すぐ使える熱中症ガイド
- 理解度確認クイズ付きオンライン講習動画
- 導入しやすい熱中症対策事例紹介
近年の職場における熱中症による死傷災害(死亡・休業4日以上)の発生状況
令和3年
死傷者は、561人(前年比398人・41%減)、全体の約4割が建設業と製造業で発生しました。死亡者数は20 人(前年比2人・ 10%減)、発生は8月に集中しており、建設業(11人)や商業(3人)で発生しました。
令和4年
死傷者は、827人(前年比266人・47%増)であり、全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。また、熱中症による死亡者数は30人(前年比10人・50%増)であり、建設業(14人)や警備業(6人)で多く発生しました。
令和5年(令和6年5月31日確定値)
死傷者は、1,106人(前年比279人・34%増)であり、全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。また、熱中症による死亡者数は31人(前年比1人・3.3%増)であり、建設業(12人)や警備業(6人)で多く発生しています。
令和6年(7月末速報値)
死傷者は、247人。死亡者数は10人。直近5年でみると、本年7月までの死傷者数は2番目の多さです。特に、7月単月は最多で、昨年を大きく上回っています。向こう1か月の季節予報では、平均気温が平年より高い見込みと予想されており、対策に万全を期すことが重要です。
死亡した事例
- 発症時・緊急時の措置の確認・周知不足
- 暑さ指数(WBGT)の未把握
- 熱中症対策の労働衛生教育未実施
- 糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有していた
2023年の熱中症による死亡災害の事例(厚生労働省)[PDF 8.2 MB]