このたび、「建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する基本的な計画」策定後の状況の変化や施策の推進成果等を踏まえ、建設工事従事者安全健康確保推進会議及び建設工事従事者安全健康確保専門家会議の議論等を経て、基本計画が変更されました。(厚生労働省)
「建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する基本的な計画」とは
建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進に関する法律(平成28年法律第111号。)に基づき、政府が、建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため定めるものです。
当初の基本計画は、平成29年6月に閣議決定されました。
建設職人基本法では、「少なくとも5年ごとに、基本計画に検討を加え、必要があると認めるときには、これを変更しなければならない。」と規定されています。
参考:建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進について(国土交通省)
令和5年6月の主な変更内容
- 安全衛生経費に関する記載の充実
- 安全衛生対策項目の確認表、安全衛生経費を内訳明示するための標準見積書の作成・普及
- 発注者、建設業者及び国民一般に対する安全衛生経費の戦略的広報の実施
- 一人親方に関する記載の充実
- 一人親方との取引の適正化等の周知
- 建設工事の現場の安全性の点検等に関する記載の充実
- 建設機械施工の自動化・遠隔化やロボットの活用等インフラ分野のDXにおいて、安全な工法等の研究開発・普及
- 建設工事従事者の処遇の改善及び地位の向上に関する記載の充実
- 新・担い手3法や労働基準法を踏まえた「働き方改革」の推進、処遇の改善、インフラ分野のDXの推進
- 職業訓練の実施による事業主への支援等
- 墜落・転落災害の防止対策の充実強化に関する記載の充実
- 屋根・屋上等の端、低所(はしご・脚立)からの墜落・転落災害防止対策のためのマニュアルの作成・普及
- 足場点検の確実な実施のための措置の充実、一側足場の使用範囲の明確化
- 足場の組立・解体中の墜落・転落防止対策の充実強化
- 健康確保対策の強化に関する記載の追記
- 熱中症、騒音による健康障害防止対策
- 解体・改修工事における石綿ばく露防止対策等
- 新興・再興感染症への対応
- 人材の多様化に対応した建設現場の安全健康確保、職場環境改善に関する記載の追記
- 女性の活躍促進のための取組
- 増加する外国人労働者の労働災害への対応方法等
- 高年齢労働者の安全と健康の確保につながる取組
建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する基本的な計画(厚生労働省)[PDF 393 KB]
新旧対照表(厚生労働省)[PDF 483 KB]