新年のご挨拶
岡山産業保健総合支援センター所長 松山 正春
明けましておめでとうございます。
皆様には、お揃いで素晴らしい新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
世界ではロシアのウクライナ侵攻がまだ続いており、イスラエルのガザへの砲撃もますます激しくなっているような気がします。停戦に向けて、交渉を優位に進めるための作戦のような気がしてなりません。これ以上犠牲者が出ることは許されません。
我が国においては、昨年行われた衆議院議員総選挙では、自公連立でも過半数を獲得できず、不安定な政治状況になっています。そうした重苦しい雰囲気の中での新年ですが、明るい話題もありました。岡山県にとっての明るい話題は、“ファジアーノのJ1昇格”でしょうか。今年は、岡山でワールドカップに出場する選手たちをじかに見ることができます。
岡山県には、“俄”ファジアーノ・ファンが誕生しました。長くJ1にいてもらうことを願うばかりです。
今年は、“巳”の年です。“巳”は忍耐強く、物事を安定させるという賢い動物とされ、ギリシャ神話では、“医の神”であるアスクレビオスが持つ杖には蛇が巻き付いています。岡山県医師会の胸章も蛇がモチーフになっています。一方では、蛇は人間を殺す動物ランキングの3位にランクされ、全世界で年間6万人が蛇に咬まれて亡くなります。(蛇足でした)
さて、今年も産業保健総合支援センターにとっては、多忙な1年になります。生産労働人口の減少により、高齢者、女性の就労がなければ仕事が回らない事業場が増えています。特に、介護の現場では、そうした労働力がなければサービスの提供がままなりません。厚生労働省は、高齢労働者に対する職場環境の改善、女性労働者に対する健康診断の問診に女性特有の症状に係る問診等を追加するようです。
「政経週報」(12/16)に、金本麻里氏が、「早期リタイアしたい20・30代の若者」の記事を書かれています。それによると、「50歳以下でリタイアしたい」とする若者が30%近くいるということです。特に、この傾向は男性に強く、女性ではこのような傾向はないようです。その理由として「働くことが好きではないから」とするものが3割もいます。
東欧諸国や東南アジアでは、男性はのんびりしており、女性がきびきびと働く姿がよく見られます。将来、日本も女性中心に回る世になるかもしれません。とっくに「男性が働いて、女性が家庭を守る」社会は終焉を迎えています。
今年も、労働者の健康と安全に貢献すべく、岡山産業保健総合支援センター挙げて活動を活発にしていきます。ご協力よろしくお願いして、新年のご挨拶とします。
1.研修会のご案内
研修会についてはこちら
https://okayamas.johas.go.jp/training/
2.産業医研修会
産業医研修会についてはこちら
https://okayamas.johas.go.jp/tag/ss,sj,sk/
3.感染症対応人材バンク(IHEAT・アイヒート)
岡山県では、新型インフルエンザ等感染症等の感染拡大時に、保健所を支援いただける保健師・看護師等の感染症対応人材バンク(IHEAT)を設置し、登録者を募集しています。
https://www.pref.okayama.jp/page/916369.html
\あなたの力が地域を守る!/
感染症対応医療職セミナー(兼岡山県IHEAT養成研修)を開催します!
感染症による健康危機発生時に、保健所等で積極的疫学調査を中心とした業務を支援いただける専門職の人材バンク(IHEAT・アイヒート)の登録者等を対象に、実践的な知識や技術を習得するための研修を、岡山市・倉敷市と協働で開催します。
日時:2025年2月22日(土)13:30~16:00
場所:きらめきプラザ(岡山市北区南方2丁目13-1)
https://www.pref.okayama.jp/page/947465.html
4.受動喫煙防止・禁煙推進セミナー
岡山県では、企業における受動喫煙対策・禁煙対策の進め方について、オンラインセミナーを開催します。
ご興味がある方は、ぜひご視聴ください。
岡山県健康推進課ホームページ
https://www.pref.okayama.jp/site/presssystem/948886.html
【セミナー概要】
■日時:1月29日(水)14:00~15:30
■開催方法:現地開催及びWeb開催(Zoomを使用)
■場所:岡山県医師会館402会議室
(岡山市北区駅元町19-2)
■主催:岡山県
■定員:現地会場30名、Web250名(いずれも先着順)
■プログラム
(1)あいさつ
(2)改正健康増進法及び岡山県受動喫煙防止条例の概要説明
(3)講演
「法律とガイドラインを根拠に推進する『喫煙率ゼロ』」
産業医科大学産業生態科学研究所健康開発科学研究室大和浩教授
(4)企業による取組事例紹介(株)フジワラテクノアート
■対象者:事業者及び県民
■参加費:無料
■申込方法
【現地会場申込フォーム】
https://apply.e-tumo.jp/pref-okayama-u/offer/offerList_detail?tempSeq=42976
【オンライン申込フォーム】
https://apply.e-tumo.jp/pref-okayama-u/offer/offerList_detail?tempSeq=42975
■申込期間:1月27日(月)まで
5.『産業保健21』第119号が発行されました
特集:腰痛予防の取組み
インタビュー産業医に聞く:眼科医と産業医。ふたつの立場で活動して見えてきたものとは…
スマート・ワーキング・チャレンジで働き方を一新 健康経営への総合的なアプローチで労働時間を削減
みんな元気活動で健康増進、インセンティブの活用で社員への浸透を図る
など
ダウンロードはこちら(無料)
https://okayamas.johas.go.jp/21-119/
情報誌『産業保健21』は、産業医をはじめ、保健師・看護師、労務担当者等の労働者の健康確保に携わっている皆様方に、産業保健情報を提供することを目的として、独立行政法人 労働者健康安全機構が発行しています。
次回の第206号は2025年2月17日に配信予定です。