1.相談員便り
「相談」とは?(内田晃裕相談員)
今回は「相談」をテーマに話をさせていただきたいと思います。
相談という言葉は、日本語でいうと一言ですが、英語表記を調べてみると3つの単語が出てきます。意味がわかると頭の整理になり、日頃の行動や何をどこまで話したらいいのかという範囲にもつながってきますので、ご紹介させていただきたいと思います。
一つ目は「counseling」、2つ目は「coaching」、そして3つ目は「consulting」です。カウンセリングは、一対一の関係で、相談者自身の困っていることを話題にし、話を進めていきます。そのサポートをしながら、自分自身の理解を深めていくことを意味します。コーチングは、相談者の目標に対して助言を行うことです。方法や技術を教えることが多く、スポーツなどをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。コンサルティングは、相談者あるいは相談者が関係する組織の課題や要望に応じて、助言を行い、相談者側が主体的になって動くことを指します。間接的な支援という距離感です。ここで重要な視点は、2者間の距離感が相談の形によって異なることです。カウンセリングは相談者と協力関係に位置し、共に問題解決へ向かってけるようサポートします。コーチングは相談者が主体であり、該当部分のみを支援する関係です。コンサルティングは、専門知識を用いて、分析や指導などを個人あるいは組織に提供する場合があります。一般的な相談は一つ目になります。相談者のニーズや期待の度合いによって、相談を受ける方は前述した姿勢を自覚して対応する必要があるでしょう。
改めて、相談をする側のスタンスについてお話させていただきました。特にカウンセリングの場合は1対1の構造になりますし、お互いの心理が具体的になっていくと、相談を受ける時にどのようなスキルが必要なのか、一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。会話は目には見えませんし、非常に自由な構造です。内容もさまざまなものが含まれています。一度研修という形で俯瞰してみると、視点を変えることができ、新しい考えを発見できるかもしれません。このような相談を受ける側の姿勢や考え方について、今年度の研修は内容を考えております。知識と相談の練習(ワーク)を通して、皆さんと学んでいきたいと思っています。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
《内田相談員の研修会》
https://okayamas.johas.go.jp/tag/uchida_akihiro/
2.研修会のご案内
研修会についてはこちら
https://okayamas.johas.go.jp/training/
3.産業医研修会
産業医研修会についてはこちら
https://okayamas.johas.go.jp/tag/ss,sj,sk/
4.【岡山県からのお知らせ】従業員等の禁煙を支援しませんか
岡山県では、令和3年4月以降に、従業員等に対する禁煙治療費助成を導入する企業・団体に対し、その費用の一部を支援しています。
この機会に、従業員等の禁煙を支援しませんか。
■支援額
企業・団体が行った助成金の合計額に2分の1を乗じて得た額(助成対象者一人あたり、上限1万円)
■支援金の対象となる禁煙治療費助成事業
禁煙外来において標準禁煙治療プログラムによる禁煙治療を受け、5回目の診察を終了した従業員等に対する次の費用への助成
・禁煙外来の治療費
・医師の処方に基づく禁煙補助薬の購入費(医師の指導に基づく場合は、ニコチンガムの購入費も含む。)
■支援金の交付対象者
次の要件をすべて満たす企業・団体(被用者保険組合を含む。国、地方公共団体を除く。)
・令和3年4月1日以降に、従業員・職員(被用者保険組合の被 保険者を含む。)に対する禁煙治療費助成事業を導入すること
・県内に事業所等を有すること
・岡山県に納付(納入)すべき県税に滞納がないこと
■事業実施期間
令和5年度まで
■申込み・問い合わせ先
岡山県保健医療部健康推進課 担当:青戸
Tel:086-226-7328 E-mail: kensuipref.okayama.lg.jp
詳しくは、県ホームページをご覧下さい。
https://www.pref.okayama.jp/page/709570.html
5.厚生労働省からのお知らせ「2022年度版健康スコアリングレポート」発行について
日本健康会議・厚生労働省・経済産業省の3者より、健康保険組合および共済組合宛てに「健康スコアリングレポート」を提供しました。
「健康スコアリングレポート」とは、保険者単位および事業主単位(一部のみ)で、加入者の健康状態や医療費等について、全国平均や業態平均と比較したデータを見える化したものです。
各事業所における健康課題等の把握・整理に役立つ情報が多数含まれており、医療保険の保険者から健康スコアリングレポートの提供を受け、自社の健康課題を認識・共有していることは健康経営度調査の評価項目にも位置づけられております。
健康保険組合・共済組合に加入する事業者の皆様は各医療保険者に6月中にご照会いただくことが推奨されています。この健康スコアリングレポートを是非ご活用ください。詳しくは日本健康会議HPをご覧ください。(https://2025.kenkokaigi.jp/news/n017)
なお、協会けんぽに加入する事業所は「事業所カルテ」の提供を受けることができますので、各協会けんぽ支部にご照会ください。
健康スコアリングレポートのお問い合わせ
厚生労働省保険局保険課 dh-kenpo@mhlw.go.jp
次回の第187号は2023年8月初旬に配信予定です。