2021年4月1日(木)に配信された「岡山さんぽメールマガジン第159号」です。

1.相談員便り

「モジュール構成による新型研修シリーズ」「導入研究会」のご 案内

昨年度は、これまで取り組んできた「労務管理による健康管理」のひとつのまとめとして、弁護士・社労士の先生方との共著の形で2冊の本を出版することができました。「面接シナリオによるメンタルヘルス対応の実務」(労働新聞社)、「疾病を抱える社員の労務管理アドバイス」(新日本法規出版)です。ぜひ、手にとってみていただければと思います。またこの機会に、新日本法規出版さんにおいて、自己紹介の機会をいただきましたので、ご参考まで。
https://www.sn-hoki.co.jp/articles/article1189318/

さて、新年度の研修および相談等の概要についてお知らせします。研修については、「モジュール構成による新型研修シリーズ」と題して、新しい取り組みを試みます。講師側としてのこれまでの悩みの一つは、積み上げ的に研修を行えないことでした。平たくいえば、新規に参加される方からは基礎的な内容が求められ、一方で継続して参加される方からは応用的な内容が求められるということです。そのため、年度内で総論から各論に移行していくと、継続参加の方には良いのですが、途中から参加される方はついていくことが容易ではありません。また、この1年間でいっぺんに浸透した感のある、オンラインでの研修を鑑みると、1時間という時間の間、自身のPCで集中して視聴し続けることは容易ではありません。メールが届いたりしても、別ウィンドウで簡単に対応できるのですから。

そこで1時間の研修を、ぶっ通しで行うのではなく、テレビ番組のように15分程度をひとつの単位、「モジュール」で区切ります。モジュール間には2分間強のブレイクタイムを入れ、1回1時間の研修を3モジュールで構成します。途中のブレイクタイムで、メール対応をしてもらってもいいし、チャットで質問をしてもらっても構いません。

そして1モジュールでは1テーマを取り上げ、3モジュールとも違った内容とします。こうすることで、1回の研修の中で、例えば「基礎編」のモジュール、「応用編」のモジュールと、受講者からの「ニーズに応えるテーマ」モジュールの3つで構成することができます。興味のあるモジュールは集中して、それ以外のモジュールについては、いっそのこと聞かない(=Zoomから自由に退席する)か、聞き流してもらって構いません。なお研修ニーズは、前年度のアンケートから拾い上げていますが、8月以降にとりあげることもできますので、チャットでもお知らせいただければと思います。

また、3〜5社の人事総務担当者による固定メンバーで行う「導入研究会」も、少し柔軟化します。これまでは、前年度2月ごろに案内を行い、新年度4月に一斉スタートして、1年間同じメンバーで、6回の研究会を行うという形式でした。しかしながら、なかなか集合研修形式でのPR会などを行うことが容易ではない状況が続いています。そこで参加受付時期は、「随時」としました。したがいまして、社内で決裁がとれたタイミングで、いつからでも構いませんので、参加を開始していただき、2ヶ月に1回、6回の参加をもって修了とさせていただきます。なおその後も、必要なときにはオブザーバーとしてご参加いただき、時間があれば質問もできるような形式での運用を考えています。

岡山産業保健総合支援センター 相談員 高尾総司

《高尾相談員の研修会はこちら》

2.研修会のご案内

新型コロナウイルス感染症の感染リスクに十分配慮して「三つの密(密閉・密集・密接)」を避ける対策を講じた上で、研修会を開催しています。

《ピュアリティまきびで開催する研修会》

・4/19(月)10:00~11:30『新入社員に「伝える」メンタルヘルス』
→新入社員や若手社員を迎えるにあたって、新入社員研修で伝え理解してもらいたいメンタルヘルスの話や、セルフケアの方法、メンタル不調の初期症状などについてわかりやすく解説をします。

・4/23(金)14:00~15:30『作業環境改善対策と労働衛生保護具』
→実際の作業環境改善事例と労働衛生保護具の選定と保守管理について説明いたします。また、今年度から改正される「溶接ヒューム、石綿の規則改正」について要点を説明します。

《YouTubeで視聴する研修会:(視聴可能時間)13:30~16:30》

・4/28(水)『新入社員に「伝える」メンタルヘルス』(講義90分)
→4/19にピュアリティまきびで実施した研修と同内容です。

《Zoomで参加する研修会》

・4/22(木)16:00~17:00『モジュール構成による新型研修シリーズ1/12』
→(1)二つの健康管理(医療的と業務的)、(2)軽度難聴労働者の労務管理、(3)面接シナリオ「時短勤務への対処」質問は、チャット機能を用いて、モジュール間のブレイクおよび最後に口頭でまとめて行います。なお、内容は変更となる場合があります。

◆研修会の参加申し込みはこちら

次回の第160号は2021年5月初旬に配信予定です。