本マニュアルの位置づけ
本マニュアルは、仕事の問題でアレルギー疾患・関節リウマチの治療継続に困難を感じている患者(労働者)に対して面談や相談を行い、その解決策を共に考え、必要があれば会社のスタッフあるいは主治医に連絡し対応を共に考えて、仕事上の問題点を改善し、より良い治療を継続可能とし、合併症の予防や健康寿命と QOL の維持を最終目的としています。
同様に、アレルギー疾患・関節リウマチのある子の養育のための両立支援によって、養育者の子がより良い治療を継続できるようにするためにも活用できます。
これらは就労しているアレルギー疾患・関節リウマチ患者および、これらに罹患した子を養育する労働者の働く意欲を高め、ひいては労働生産性の向上に繋がり、企業においても貴重な人材を失うことなく大きなメリットとなります。本マニュアルを参考に、個々の患者に向き合い医療者と職域との連携を進めて、患者の治療の環境整備と自己中断の予防を行っていただければ幸いです。