令和7年10月10日(金)、岡山県立図書館にて、両立支援コーディネーター1のための両立支援事例検討会・交流会を開催しました。

両立支援事例検討会は、両立支援コーディネーターの応用研修的な位置づけでスキルアップを、交流会は両立支援コーディネーター同士のネットワーク構築を目的として開催しています。

当日は、医療機関、企業、支援機関など、多様な分野で活動されている両立支援コーディネーター33名、岡山県地域両立支援推進チームの構成員と岡山労災病院からオブザーバー3名の方が参加されました。

事例検討会では、まず、当センターのメンタルヘルス対策支援アドバイザーである勝田吉彰先生より「ヒトの観察法&使えるツール」と題してミニレクチャーを行いました。

勝田吉彰先生によるミニレクチャー「ヒトの観察法&使えるツール」
ミニレクチャー「ヒトの観察法&使えるツール」
ミニレクチャーの様子
ミニレクチャーの様子

ミニレクチャーの後、うつ病の事例で事例検討を行いました。
事例検討は、医療機関、企業、支援機関をミックスした班編成で

支援対象労働者には

① どのような希望があるか
② 希望を実現するためにはどのような課題があるか
③ 課題を解決するためにはどのような支援が必要か

という観点から検討し、班ごとに検討結果を発表しました。

グループワークの様子

交流会は、事例検討会と同じ班編成で少し話しやすくなったこともあり、両立支援で関わる中での困りごとや情報交換など自由なテーマで積極的な意見交換が行われました。

参加者からは、
「現場でのリアルな話が聞けた」
「様々な立場の話を聞くことができ視野が広がった」
といった感想が寄せられました。

岡山産業保健総合支援センターでは、今後も両立支援に携わる関係者が学び合い、連携を深める機会を継続して提供していきたいと考えています。

次回は、2026年1月16日(金)に心疾患の事例をテーマとした事例検討会を開催する予定です。対象は両立支援コーディネーター限定となりますが、関心のある方はぜひご参加ください。

両立支援コーディネーター養成の研修も、今年度まだ開催があります。
ご関心のある方は、下記サイトよりお申し込みください。

両立支援コーディネーター基礎研修


  1. 両立支援コーディネーターとは・・・
    がんや糖尿病などの病気を抱えながら働く人が、スムーズに職場復帰(復職)できるように、または、仕事を理由として治療を中断することなく継続治療できるように、医療機関・企業・産業保健スタッフの間をつなぐ「橋渡し役」をします。(両立支援コーディネーター基礎研修↩︎