2022年4月1日(金)に配信された「岡山さんぽメールマガジン第171号」です。

1.相談員便り

新年度の取り組み(高尾総司相談員)

新年度の取り組みをご紹介します。大きく分けると(1)モジュールによるWEB研修会、(2)導入研究会、(3)産業医研修会(対面)になります。順序は逆になりますが、新しい取り組みでもあるので、(3)から順に紹介します。

まず、(3)産業医研修会ですが、現時点ではなお(検討はされていますが)、純粋なオンライン形式での産業医資格更新のための研修会実施が認められていないため、県医師会館またはピュリティまきびにおいて、対面の産業医研修会を毎月実施し、資格更新に必要な、「更新単位」および「実地単位」も年間計画に組み込んでいます。ところで、ややこしいのですが、受講者側のオンライン参加は認められないのですが、講師側のオンライン講義実施は以前から認められており、すなわち、いわゆる「ビュー会場形式」での産業医研修会の実施は実地研修をのぞいて可能です。そこで、上記研修会を、津山市医師会に配信する試行を年度内に何回か実施してみる予定です。なお、最初の研修会は4月21日(木曜日)です。3月18日時点で満席のようですが、5月開催分からは、前月初旬から受け付け開始で産保HPから申し込みできますので、参加お待ちしております。

次に、(2)導入研究会ですが、こちらは大きな変更はありません。業務遂行レベルに基づくメンタルヘルス対応の導入を進めてみたい、という企業に対して、実際に発生している事例ベースでの対応支援をいたします。順次、新メンバーの参加を受け付けているところですので、ご興味ある企業の担当者の方につきましては、まずはオブザーバー参加を申し込んでみてください。なお、保健師単独での参加については、結局、研究会で得た助言内容を、自社内で展開する際に、つまづくことが予想されますので、原則として人事総務担当者と一緒の参加を推奨しています。

さて、(1)のモジュール形式のWEB研修会ですが、昨年度は、15分程度で当初はじめましたが、徐々に12分程度に集約されていきました。また内容的にも、昨年度はバラバラのテーマで好きなところだけ視聴していただくことも、念頭にはおいておりましたが、実際には「全部みるか」「みない」のいずれかになったことから、それぞれの月のテーマは同じ内容として、「基礎編」「応用編」「よくある質問と回答」の3モジュールで構成します。特に、「基礎編」はある意味、他の研修会でも学ぶことのできる内容かもしれませんが、逆に誰もが通る道であり、私自身にあっても、産業医になった最初の頃は「やってみた」内容ですが、これを簡単にまとめて、あわせて、いわば「従来型」の方法の問題点に、どうやって、なぜ気づいたのかといったことも内容に含めてみたいと思っています。

《高尾相談員の研修会》

2.研修会のご案内

《Zoomによる研修会》

★マークのある研修会は、見逃し配信を予定しています。(視聴期間は日時指定で2-3日間のみ)ただし、Zoom研修会にお申込みいただいた方のみにご案内いたします。

当日に都合が悪い場合でも、必ずZoom研修会にお申し込みください。

●4/18(月)10:00~11:30
『新入社員に伝えるメンタルヘルス』★
→メンタル不調をはやく見つけるには、距離の近い彼ら同士の気づきが役立つことがあります。そのために、新入社員や若手社員に対する研修で何を伝えればよいのか解説します。昨年度と同じ内容です。

●4/25(月)14:00~15:30
『新しく安全衛生スタッフになられた方の必要な職務を解説』★
→安全衛生スタッフの方に必要な職務と最近の労働安全衛生規則改正について取り上げ解説致します。(ヒヤリハット報告からリスクアセスメントへの展開の方法など)

●4/28(木)15:30~17:00
『産業保健総論(二つの健康管理ほか)』、他
→タイトルのテーマについて、「基礎理論編」「基礎実践編」および「FAQ(よくある質問と回答)」の3モジュール(1モジュール15分目安)で構成されます。研修動画の視聴+質疑+グループワーク(Zoomブレイクアウトセッション利用)を行います。

●5/10(火)13:30~15:00
『メンタルヘルス対策導入研究会』
→面接シナリオを用いた標準的メンタルヘルス対策について、複数企業の人事労務担当者が固定メンバーで意見交換・事例検討を2ヶ月ごとに継続して行います。(原則第2火曜日 13時30分~15時)
※4月からでなくても、随時での参加開始が可能になりました。原則として、6回連続での参加で修了とします(単回のみでの参加はできません)。
参加を希望される方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。

●5/19(木)15:30~17:00『健康診断事後措置』、他
→タイトルのテーマについて、「基礎理論編」「基礎実践編」および「FAQ(よくある質問と回答)」の3モジュール(1モジュール15分目安)で構成されます。研修動画の視聴+質疑+グループワーク(Zoomブレイクアウトセッション利用)を行います。

●5/23(月)10:00~11:30
『新型コロナでわかったことと、これから』★
→新型コロナウイルス感染症の世界の状況や知見で、研修時点の最新動向と今後の見通しを解説します。

《YouTubeによる研修会》

期間内であれば何度でも視聴できます。

●5/27(金)13:30~5/31(火)16:30
『保健指導に大切な8つの軸』(90分)※対象:産業看護職
→保健師にとって保健指導は重要な業務です。保健指導に大切な8つの軸について一緒に考えていきましょう。(90分)

◆参加申し込みはこちら

3.産業医研修会(2022年5月)

日時:5月12日(木)14:30~16:30
会場:岡山県医師会館三木記念ホール

演題1:標準化された健康管理-健康管理そのものは社員にやってもらう-

演題2:健康診断事後措置(個人ワーク)

講師:高尾総司(岡山大学大学院疫学・衛生学分野 准教授)
梅田理可(JFEスチールほか嘱託産業医)
宮道力(岡山大学保健管理センター 准教授)

単位数:生涯専門1単位、実地1単位
受講料:無料

お申込みはこちら:https://okayamas.johas.go.jp/2022-0512/


次回の第172号は2022年5月初旬に配信予定です。