2022年10月3日(月)に配信された「岡山さんぽメールマガジン第177号」です。

1.相談員便り

リモートワークでのハラスメントを防ぐ(徳弘雅哉相談員)

■リモハラとは
リモートワークの話ばかりで恐縮です。色々な場面で「リモハラ」という言葉が聞かれるようになりました。

「リモハラ」とは、“リモートワークハラスメントの略語であり、新型コロナ対応で在宅勤務が広がる中で増えた遠隔でのパワハラやセクハラのことを指します。インターネットやシステムを通して、文字、文章だけのやり取りが増えたことや、コミュニケーションロスの状態での、上司から部下への一方的な指示やメールがパワハラとなってしまったり、在宅によってプライベートが垣間見えてしまうことによるセクハラも該当します。”とのこと(1)。

実際に面着と電話、メールでは伝わりやすさなど、だいぶ違う気がします。小職もこんな経験が…「実際会ってみると顔が想像と違いました。怖そうです。」「過去に写真で見てましたが、想像以上に某芸人(ルネッサーンスって言う人)に似てますね。ちょっとやってみて。」「メールじゃまずいから電話するけど、今度学会で日本に行ったら、ゴルフショップに連れていって、約束だよ(十数年前です)」……狭義には違うかもしれませんが。

■リモートワークハラスメント(リモハラ)を防ぐ
厚生労働省も指針(2)やガイドライン改訂(3)などにおいて、“テレワークの際にも、オフィスに出勤する働き方の場合と同様に、関係法令・関係指針に基づき、ハラスメントを行ってはならない”“時間外、休日または所定外深夜のメールなどに対応しなかったことを理由に、不利益な人事評価を行うことは適切とは言えない”などと指導、周知しています。新しい形のハラスメントが発生する可能性ありとして、教育、研修に、こういった内容を盛り込んでいく必要があると言えます。…その教育もリモートで実施、だったりするのですが。

■つながらない権利などの環境調整も
さて、日本では円滑な導入は難しいとされていますが、つながらない権利(Righttodisconnect:労働者が勤務時間外には仕事のメールや電話などへの対応を拒否できる権利)がフランス、イタリアなどでは法制化されています。日本の状況に適した環境調整についても、議論が進めばいいと思います。

ちなみに、某ゴルフの先生、某北欧国の先生です。先生は、法制の下で、労働時間の半分以上、自宅を含む任意の場所で勤務することができます(ThenewWorkingTimeAct)。残業時間は休暇変換するために貯めておくことができますし、状況によっては、休暇日と引き換えに追加で残業もできます(4)。先生に、「(別件に加えて)すごいですね!柔軟に変え放題ですね!」と連絡したところ、書き方が悪かったのか、「人間は恒常性があるので、生理的に変化は多すぎない方が良い」と返事が返ってきました…。…すみません…。

(1)en人事のミカタHPより https://partners.en-japan.com/qanda/desc_1155/

(2)「事業主が職場における優越的な関係を背景とした言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針」(令和2年厚生労働省告示第5号)
 https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000605661.pdf

(3)「テレワークガイドライン改訂」 https://www.mhlw.go.jp/content/000759470.pdf

(4)フィンランド経済・雇用省 https://tem.fi/en/working-hours

《徳弘相談員の研修会》
https://okayamas.johas.go.jp/tag/tokuhiro_masaya/

2.研修会のご案内

研修会についてはこちら
https://okayamas.johas.go.jp/training/

3.産業医研修会(2022年11月)

産業医研修会についてはこちら
https://okayamas.johas.go.jp/tag/ss,sj,sk/

4.『産業保健21』第110号が発行されました

特集:リモートワーク時代の産業保健活動

・労働衛生対策の基本(治療と仕事の両立支援とその対策)
・おさえておきたい基本判例(性同一性障害である職員に対するトイレの使用制限等を適法とした事案)
・長時間労働対策のヒント(株式会社荒木組)
・研究(高血圧患者における握力トレーニングの降圧効果の検討)

など

ダウンロードはこちら(無料)
https://okayamas.johas.go.jp/21-110/

情報誌『産業保健21』は、産業医をはじめ、保健師・看護師、労務担当者等の労働者の健康確保に携わっている皆様方に、産業保健情報を提供することを目的として、独立行政法人 労働者健康安全機構が発行しています。

5.第18回女性医療フォーラム「コロナ禍における医療界の働き方改革」

日時:2022年11月12日(土)13:00~16:00
情報:参加無料、Zoomによるオンライン開催

講演「妊娠・出産、子育て中の働き方について」
シンポジウム「コロナ禍における女性医療者の働き方改革」

https://okayamas.johas.go.jp/joi-18/


次回の第178号は2022年11月初旬に配信予定です。